RESEARCH LIBRARY / 資料ノート
ギフテッドの定義を比較する
能力の認定なのか、学ぶ機会の支援なのか。原典の目的から見る。
まず、二つの資料を机に置いてみる
米国のNAGC(全米ギフテッド児協会)は、同じ年齢・経験・環境の人と比べて高い能力や可能性を持つ子どもが、適切な教育経験を必要とすることを説明している。
日本の文部科学省は「特定分野に特異な才能のある児童生徒」という言い方で、学校における学習・生活上の困難や、学校と連携した支援のあり方を検討している。
| 見る点 | NAGC | 文部科学省 |
|---|---|---|
| 主な文脈 | ギフテッド教育の定義・支援 | 学校での指導・支援政策 |
| 能力の捉え方 | 一つ以上の領域での高い能力・可能性 | 特定分野に特異な才能 |
| あわせて見ること | 適切な学習機会、社会・情緒面など | 学校生活上の困難、相談体制など |
これは編集部による資料の読み比べで、制度を同一条件で比較した研究結果ではない。
「IQ130」の居場所
どちらの資料も、単一の数字だけで全員を説明することには慎重だ。だからといってIQ検査を否定しているわけではない。識別の目的や対象に応じて、知能検査を含むさまざまな情報が使われうる。
入学選抜、教育上の配慮、研究上の分類は目的が違う。「誰がその言葉を使ったか」を書かずに定義だけ引用すると、誤解が生まれやすい。
次に読みたいこと
日本の事業の最新状況は、文科省が公開している採択事業や教育課程の議論まで見る必要がある。プログラムの実施と全国一律の制度化を混同せず、後続資料を継続して調べたい。
調べものをするときは、定義そのものに加えて「その定義は何を可能にしたいのか」を読んでみる。 その方が知識がつながる。
出典・参考資料
図解や整理の文章は当サイトによる編集です。研究結果そのものと、編集上の提案は区別して掲載しています。