RESEARCH LIBRARY / 資料ノート

知的機能と適応行動

検査の得点と、日常で使う技能。違う側面を分けて捉える。

読みたいのは、IQの次の一行

AAIDDの知的障害の定義には、知的機能の制約という説明と並んで「適応行動」という言葉が出てくる。ここを飛ばして「IQが何点以下」とだけ理解してしまうと、定義の半分以上を見落とすことになる。

適応行動は日常の生活で学び、実際に使う技能の総称だ。AAIDDは、読み書き・時間・金銭の理解といった概念的技能、他者との関係や社会的判断などの社会的技能、身の回りのことや移動などの実践的技能に分けて説明している。

テスト室と暮らしは同じ場所ではない

問題を解く力を評価することと、暮らしで必要な支援を知ることは、別の角度から同じ人を見る作業だ。AAIDDはさらに、生活環境、言語や文化の違い、本人の強みと困難を合わせて考えるよう求めている。

同協会の現行定義では、発達期(22歳より前)に始まる知的機能と適応行動の顕著な制約が要点になっている。古い資料には年齢の基準が異なるものもあるため、参照した版にも注意したい。

「検査して終わり」ではない

評価の目的は、本人にどんな支援が役立つかを考えることにもある。測定値だけで人物像を固定するのではなく、実際の生活と併せて読む。この視点は、知能の高い側を扱うときにも役立つはずだ。

ここは用語だけ知るより、AAIDDの公式定義を一度開いてみてほしい。

出典・参考資料

  1. AAIDD|Criteria ↗
  2. AAIDD|Adaptive Behavior ↗

図解や整理の文章は当サイトによる編集です。研究結果そのものと、編集上の提案は区別して掲載しています。

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